第4話 3人が紡ぐ「ミライ港ラボ」と、その先にあるBRAIプロジェクト
アイルン、アイナ、ルラオ。
伊達市生まれの蒅の精、函館生まれ・札幌で学ぶデザイナー、斜里町と室蘭、二つのふるさとを持つ技術者——それぞれ異なる背景を持つ3人が集まる舞台が「ミライ港ラボ(Future Port Lab.)」です。
室蘭の海辺にある、ちいさな工房。
ここで3人は力を合わせながら、未来のやさしい暮らしをデザインしています。
北海道の工業美、自然、そして藍染めという文化を背景に、それぞれが得意なことを持ち寄って、ひとつの物語を紡いでいく——それが「ミライ港ラボ」の世界観です。
物語の入り口には、もう一人、大切な人物がいます。
伊達市の藍染め工房「AIZOME-I」の職人であり、アイルンの育ての親でもある金子さん。
「藍は土と水と人の手が、長い時間をかけて作る宝物だよ」という言葉を通じて、この物語と、実在の藍染めの現場とを静かにつないでいます。
実はこの物語、単なる空想ではありません。
「ミライ港ラボ」は、私たち神上コーポレーションが室蘭工業大学、そして藍染め工房AIZOME-I様と共に取り組んでいる、実在のプロジェクト「BRAI(Bluent Rana AIZOME)」の世界を、より身近に感じていただくための物語なのです。
### 「BRAI(ブルーアイ)」という名前に込めた意味
BRAIは「Bluent Rana AIZOME」の頭文字から生まれた名前です。それぞれの言葉には、このプロジェクトへの想いが込められています。
– **Bluent(ブルーエント)**:「Blue(青)」と「Fluent(流暢な、なめらかな)」を組み合わせた造語。藍色がなめらかに、そして自在に暮らしに溶け込んでいく様子を表しています。
– **Rana(ラナ)**:「青は藍より出でて藍より青し」という言葉に登場する「藍(あい)」「蒼(あお)」の響きから生まれた言葉です。原典である藍そのものに敬意を払いながら、そこから新しい青を生み出していきたいという意味を込めています。物語の中でも、ルラオが取り組む発酵データの定量化は「Ranaプロジェクト」と呼ばれています。
– **AIZOME(アイゾメ)**:「藍染め」であると同時に、藍染めを数値化・見える化していく取り組みを支える「AI」という技術的な側面も重ね合わせかつ「愛」「会い」と幾重の意味を持たせています。
伝統への敬意と、これからの技術。その両方をひとつの名前に込めたのが、BRAI(ブルーアイ)なのです。
– アイルンの「藍を次の世代へ渡したい」という想い = 藍染めという伝統文化を守り、育てていくBRAIプロジェクトの原点
– ルラオの「データとロジックで解き明かす」姿勢 = 室蘭工業大学との共同研究で進めている、色が出る・落ちるメカニズムの数値化への取り組み
– アイナの「かたちにする力」 = 商品化やブランド発信を通じて、藍染めを暮らしに届けていく活動
これは、AIZOME-Iの藍染め技術、室蘭工業大学の研究心、神上コーポレーション株式会社の発信力を表現しています。
BRAIプロジェクトでは現在、この3つの視点を重ね合わせながら、研究・商品開発・地域連携を一歩ずつ進めています。「ミライ港ラボ」のストーリーは、今後もキャラクターグッズや新しいエピソードを通じて広げていく予定です。次はどんな出会いが待っているのか——ぜひ楽しみにしていてください。
