ページ開設のお知らせ
このたび、神上コーポレーション株式会社は、新規事業「BRAI(Bluent Rana AIZOME)」の公式ページを開設いたしました。
BRAIは、北海道胆振地方(伊達市・室蘭市)を拠点に、藍染め工房AIZOME-I様、室蘭工業大学との共同研究(プレ共同研究:2025年6月採択)を軸に進める、産学官連携型の新規事業です。
伝統工芸である藍染めに、私たちが製造業のコンサルティングで培ってきた機構設計・品質管理・業務改善の視点を重ね合わせ、「なぜ染まるのか」「なぜ色が落ちるのか」を数値化・見える化しながら、藍染めの新しい可能性にチャレンジしています。
本ページでは、研究の進捗、商品開発の状況、そして今後予定するクラウドファンディングなどの取り組みを順次発信してまいります。
## 開設の思い
私たちが藍染めに向き合う起点にあるのは、「温故知新」という言葉です。
奈良時代に日本へ伝来したとされる藍染めは、1,300年以上にわたり職人の経験と勘によって受け継がれてきました。その営みには深い知恵が積み重なっている一方で、色止め・色落ち(堅牢度)のばらつきなど、感覚に依存してきたがゆえに再現性の面で向き合いきれていない部分があるのではないか。そう考えたことが、このプロジェクトの出発点です。
私たちの本業は、機械設計・品質工学・信頼性工学を軸にした製造業向けの技術コンサルティングです。「なぜそう動くのか」を突き止め、狙い通りに動かす。製造ごとのばらつきを制御する。この視点を、「なぜ色が出るのか」「なぜ色が落ちるのか」という藍染めの問いに応用できるのではないか——そうした仮説から、AIZOME-I様、室蘭工業大学との対話が始まりました。
「青は藍より出でて藍より青し」という言葉があります。原典(藍)から生まれながら、原典を超える青(出藍の誉れ)を目指す——この姿勢こそが、BRAIというブランド名にも込めた思いです。
伝統を置き換えるのではなく、伝統に対して敬意を持って向き合い、現代の工学・科学の力でその価値を引き継ぎ、育てていく。それが私たちの願いです。
## 今後の意気込み
BRAIプロジェクトでは、次の4つのテーマに、研究開発として取り組んでいく方針です(研究段階のテーマであり、成果や実用化の時期を保証するものではありません)。
– **なぜ染まるのかの数値化**:素材ごとの染着メカニズムや、液温・pH・湿度と色調の関係性を定量的に把握する取り組み
– **なぜ色が落ちるのかの特定と抑制**:光・酸素・摩擦がそれぞれ堅牢度に与える影響を切り分け、対策を検討する取り組み
– **職人の経験のデジタル化**:染師の感覚や手順を記録・データ化し、技術継承につなげる取り組み
– **使える素材と市場の拡大**:北海道産タデアイの品質や、新しい素材への応用可能性を探る取り組み
これらの研究成果をもとに、将来的には特許出願にもチャレンジしていく方針です(現時点では出願準備段階であり、取得を確約するものではありません)。
また、藍染めテキスタイルや企業向けギフト・記念品といった商品展開に加え、皆様と一緒にプロジェクトを育てていく手段として、クラウドファンディングへの挑戦も検討しています(実施時期・詳細は未定です。決まり次第、本ページでお知らせいたします)。
北海道胆振地方という土地、AIZOME-I様の技術、室蘭工業大学の研究力、そして私たちのものづくりの視点。それぞれの強みを持ち寄りながら、着実に、一歩ずつ前に進んでまいります。
## その他
BRAIプロジェクトでは、世界観をより身近に感じていただくためのキャラクター企画「ミライ港ラボ(Future Port Lab.)」も並行して進めています。
室蘭の海辺の工房を舞台に、伝統・デザイン・工学それぞれを得意とする3人(アイルン・アイナ・ルラオ)が活躍する物語を通じて、プロジェクトの想いを発信していく予定です。
本プロジェクトの最新情報は、AIZOME-I様の公式Instagram(@aizome_i)でも一部ご紹介しています。共同研究・地域連携・商品開発など、様々な形でこのチャレンジにご関心をお持ちいただける企業様・団体様がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせください。
みんなで”あい”そめていこう。
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神上コーポレーション株式会社
代表取締役 鈴木(崇)
